カウンター取り扱い時の注意点

カウンターの設置は取り扱いに注意が必要です。最近では飲食店をはじめ、注文住宅などの新築工事でもお客様から大変人気なのがカウンターです。しかし質の高いカウンターを設置するためには、正しい取り扱い方法と日常的に必要なお手入れを把握していく必要がありますこの記事では、カウンターの取り扱いに関する注意点やお手入れ方法などを解説していきます。カウンターの取り扱い方法を知ることで、末永く質の高いカウンターを使うことができますので、ぜひ参考にしてください。

1.カウンターとは何か?

カウンターの取り扱いの説明をする前に、カウンターの役割や定義を考えてみましょう。飲食店の店内イメージをすると分かりやすいです。

カウンターは料理を作る側の場所と、食事をする場所の境目を仕切るテーブルのことを指し、お会計をする受付側と支払いをするお客様との間を仕切る台など、空間を仕切るために使われるのがカウンターです。近年では、カウンターの人気は一般住宅にも浸透し、空間を仕切るだけではなく奥行きの浅いテーブルなどもカウンターテーブルなどと呼ばれています。カウンターは対面でキッチン側の人と直接コミュニケーションが取れたり、出来立ての料理が食べられたりと「特別感」を演出することができ、飲食店ではお店の顔としての役割も担っています。

2.カウンターに合う塗装仕上げ

カウンターのほとんどは木材を使用しますが、多くは無垢材を使うことが多いです。無垢材は、経年変化による「ねじれ」「反り」「割れ」が生じることがあり、防止策として上から突板材(つきいたざい)を適所に使います。無垢材でのカウンターの仕上げ塗装は主に「ウレタン塗装」です。ウレタン塗装の特徴は水や汚れに強いため、食事や飲み物、最近では学習用机として使われるためインクなどの汚れにも対応できます。ウレタン塗装の他にも、オイルやワックスでの塗装もあります。オイルやワックスでの塗装はカウンターの表面に光沢ができ、高級感が漂う仕上がりになりますが、表面に塗装膜ができないため、水や汚れに弱いという欠点から、カウンターにはあまりおすすめしません。

3.カウンターを取り扱う上で注意すべきこと

特別感のでるカウンターですが、取り扱う上での注意点があります。これを知っていることで長期間、カウンターを劣化させずに使い続けることができます。

3-1.直射日光に長時間あてない・高温多湿の場所には設置しない

無垢材は木材ですから、生きています。

湿度の高い場所や温度の高い場所にあると、伸縮しますのでカウンターに割れ(ひび)ができてしまったり、反り返しができたりします。

また、冷暖房機器の風が直接当たる場所や直射日光が当たる場所ではカウンターの劣化が早まる原因になりますので設置場所には気をつけましょう。

その他にも、洗剤などをつけての直接の水洗いも避けてください。

3-2.熱い物を直接カウンターに置かない

出来立ての熱い鍋料理をはじめ、熱々のお茶の入った湯呑などをカウンターに直接置かないようにしましょう。

熱に塗料が反応してしまい、白く跡がついてしまいます。

せっかくの素敵なカウンターですから、熱い物の下には必ず下敷きを引いてから置くようにしましょう。

3-3.濡れたままのものを長時間置きっぱなしにしない

水滴が滴るグラスや、濡れた布巾などを長時間カウンターに置かないようにしましょう。

水や汚れに強いウレタン塗料ですが、長時間同じ場所に水で濡れたものが置かれると、カウンターのシミや汚れの原因になってしまう場合があります。

水で濡れたら、しっかりと拭き、水滴がついているグラスなどには下敷きをつけて使うようにすることが大事です。

3-4.普段のお手入れはよく絞った水拭きがベスト

カウンターの日常的なお手入れには水拭きが良いでしょう。水拭きと言っても、しっかりと絞った布巾で表面を拭いてください。中性洗剤などの使用は避けましょう。

4.まとめ

今回の記事のまとめとなります。

  • ・カウンターは飲食店をはじめ、一般住宅でも人気
  • ・カウンターの塗装は水や汚れに強いウレタン塗装が良い
  • ・直射日光の当たる場所や高温多湿の場所には設置しない
  • ・熱い物を直接カウンターの上に置かない
  • ・濡れたものを長時間置かない
  • ・日常のお手入れは水拭きが良い。

飲食店をはじめ、新築住宅や作り付けカウンターも人気が出ているカウンター。正しい取り扱い方法を知ることで、劣化せずに長期的な利用ができるようになります。

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