今人気のアカシア材の特徴とアカシアを使った家具のお手入れ方法

家具やインテリアに多く使われているアカシア材は、古くは古代エジプト時代から使われていた歴史ある樹種です。耐久性・加工性が高く様々なものに使われているアカシア材は一体どのような木材なのでしょうか?

この記事では、

・アカシア材の特徴

・アカシア材の人気の理由

・アカシア材を使った家具のお手入れ方法

について解説していきます。

1.アカシア材とは?

樹種名:アカシア

科目:マメ科/広葉樹

原産地:北米大陸の東側にあるアパラチア山脈周辺に多く分布。製材品は主にアメリカ合衆国からの出荷が多いです。他にもベトナム産をはじめとする、種類の異なるアカシア種が多く存在します。

材色:辺材は黄色がかった淡いクリーム色しています。芯材は淡い茶褐色。辺材と芯材での濃淡がはっきりしている特徴があります。

比重:0.78

耐久性:強度・耐久性共に非常に高い

2アカシア材の人気の理由

アカシア材は家具やインテリア材をはじめ床材など幅広く使われる人気の木材です。アカシア材がここまで人気なのはなぜなのでしょうか?人気の理由を解説していきます。

2-1.深みのある色合いと高級感漂う木目

アカシア材の人気の理由の一つに、見た目の美しさによるものが大きいでしょう。

アカシア材の芯材は、落ち着いた高級感のある茶褐色にまっすぐに伸びる木目、茶と白の濃淡によるデザイン性の高さがアカシア材の特徴です。

高級木材の「ウォールナット」に近い材質ながら、成長の早いアカシアは生産性が高く、価格も高級木材に比べると、とてもリーズナブルなのも人気の理由の一つです。

2-2.耐久性・加工性が高く優秀な木材

木材は製材後も呼吸をしています。そのため湿気の多い時期には湿気を吸収して木材が伸び、乾燥の時期には水分が減り木材が縮むという伸縮を繰り返しています。そのため、木材施工の際には伸縮の度合いを見て寸法を決める必要があります。

しかしアカシア材は、重厚な材質のため季節による伸縮が非常に少なく、安定性が高い木材です。伸縮が少なく安定性の高いアカシア材は、来客の多い店舗や施設をはじめ、動きの激しいダンススタジオなどの床材などにも最適です。またアカシア材は腐りにくく耐久性が高いため、造船の材料や雨風を直接受けるウッドデッキ、食器やインテリア家具などに幅広く使われています。

2-3.価格帯がリーズナブル

アカシアは「成長が早い」という特徴があります。アカシアが成長をして木材として伐採されるまでに10年もかかりません。そのためアメリカやベトナムなどでは、商業用に植林をしている地域が多く、安定供給と生産性が高いために、価格帯が他の高級木材と比べ非常にリーズナブルで手に入れることができます。

3.アカシア材を使った家具のお手入れ方法

アカシア材の中でもアカシアの無垢材はテーブルなどの家具用品によく使われています。ここでは、アカシア材を使った家具のお手入れ方法を解説していきます。お手入れ方法をしっかりと理解していれば、実践は簡単ですのでご参考にしていただけたらと思います。

アカシア材を使ったダイニングテーブルのお手入れ方法をご説明します。

お手入れの手順は主に4工程です。

  1. 表面の汚れを拭き取る
  2. 天然オイルをまんべんなく塗る
  3. 時間をおいて乾拭きをする
  4. テーブルを数時間使わないで乾燥させる

お手入れ手順を一つずつご紹介します。

3-1.表面の汚れを拭き取る

お手入れの初歩で大切なのは布巾を使って表面の汚れを取り除くことです。洗剤を使い、普段気づかない汚れも含めて落としていきます。その後に水拭きで洗剤と残った汚れを拭き上げます。拭き上げた後はテーブル上の水分を無くすためにしっかりと乾かします。

3-2 天然オイルをまんべんなく塗る

表面の汚れを拭き上げた後は、テーブル用のオイルやワックスを塗り表面をコーティングしていきます。ダイニングテーブルの場合、食事をする家具のためワックスを使うよりも天然素材でできたオイル材を使うことをおすすめします。子供が食事の際にテーブルに落とした食材をたべる可能性があるため、身体に害がない天然オイルが良いでしょう。

3-3. 時間をおいて余分なオイルを乾拭きする

オイルを塗った後、約10分程で木材の中にオイルが浸透します。浸透後に表面に残ったオイルを濡れていない布巾を使って乾拭きして拭き取ります。

3-4. テーブルを数時間使わないで乾燥させる

オイルを塗った後は数時間しっかりと乾燥させましょう。乾燥ができていないと、せっかくお手入れで塗ったオイルが取れてしまい、初めからやり直しになってしまいます。お手入れ後はテーブルの表面がべたつかなくなるのを目安に数時間使わずに乾燥させましょう。乾燥するまでの時間は季節によって差がありますが、2時間~3時間を目安にしておくと良いです。

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