インテリアとしての階段事情

殺風景になりがちな階段。インテリアとして飾ることができればより居心地の良いお家になることでしょう。この記事では木の階段で映えるインテリアをご紹介いたします。ぜひ、参考にしていただいてご自身のお家の階段を素敵に彩ってくださいね。

1.木の階段で映えるインテリア

住宅の中で上と下の部屋をつなぐ階段は、工夫次第でおしゃれなインテリアに変身します。階段が設けられる一角は自然と吹き抜けになるため、照明やディスプレイで好みの空間にすることも可能でしょう。特に木材の階段は部屋になじみやすく、経年変化も楽しい素材です。木材の優しい色合いは、おしゃれなインテリア小物などと合わせやすいでしょう。ここでは、木材の階段をおしゃれなインテリアのように映える飾り方を紹介します。これから階段を決める人、自宅の階段を飾りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

1-1.グリーンやオブジェを使って差し色を

部屋にあるとおしゃれに見える観葉植物のグリーンは、木材の階段と相性ピッタリですね。観葉植物は木材の階段に合わせやすく、色が映えるインテリアで定番のアイテムです。植物を育てるのが苦手という人も、一日に何度も通る階段であれば枯らせる心配もありません。また、こちらの写真のようなスケルトン階段の場合、踏み板の下から光を取り込めます。窓際の階段では、色あせが気になるインテリアよりも植物などがおすすめです。

こちらの階段も踏み板が木材のスケルトン階段です。踏み板の下へ観葉植物をバランスよく配置していますね。スケルトン階段は見た目もすっきりとしており、インテリアのように部屋になじみやすいのが特徴です。ただ、何も飾らないと味気なく感じてしまうのがデメリットでしょう。この写真では階段の下に観葉植物を、天井からグリーンのオブジェを垂らしてアクセントにしています。インテリアのようなスケルトン階段は、差し色でアクセントをつけるとよりおしゃれな空間を演出できるでしょう。

1-2.リメイクシート・ウォールステッカーでよりお洒落に

こちらは直階段の蹴込み板をリメイクシートでアレンジした例です。階段を上がる時、目の前におしゃれな模様が飛び込んできてアクセントになりますね。直階段は歩く幅を確保するため、インテリア小物を置いたりするのは難しいです。そのような時は、リメイクシートで階段の柄を変えるとインテリアのようにおしゃれな空間になります。また、リメイクシートやウォールステッカーは飾る以外にも「隠す」目的で使うのもおすすめです。例えば「家具を運んでいる途中で階段に落として傷を作ってしまった」などあるかもしれません。木材の階段は傷も味わいとして楽しめますが、どうしても隠したい場合もあるでしょう。そのような時はリメイクシートを活用し、おしゃれな階段へ変身させましょう。

1-3.パネルを置いてインパクトを

こちらの写真ように、階段の上りはじめにおしゃれな絵やパネルを飾るとインパクトが出ます。この写真では3枚続きの絵が飾られることで、階段を上るのが楽しくなる空間になりました。絵やインパクトのあるパネルは、リビングなどにインテリアとして飾ると目立ちすぎてしまうこともあります。あえて階段の近くに置くことで、通るたびに自然と目を引くことができていますね。

1-4.照明でお洒落に魅せる

こちらの写真のように階段の距離が長い場合、途中に照明をつけておしゃれな雰囲気を作ることができます。天井についているタイプの照明より、この写真のような大きめのシャンデリアでも合いますね。インテリアとしてうるさく感じてしまうシャンデリアも、天井が高くなる階段では自然となじみます。この写真の階段では目を引く壁飾りもあり、上り終わるまでインテリアを楽しめる配置です。距離の長い階段では、インテリアの配置を工夫しておしゃれに魅せましょう。

こちらは優しい木材の回り階段に、手すりの黒色がアクセントになっています。窓からは光が差し込んでおり、日中は気持ちの良い階段でしょう。小窓と手すりが階段のアクセントとなっており、あえてインテリア小物は何も置いていません。このような階段では無理にインテリアを置いたり、飾ったりする必要はないでしょう。天井についている照明は、階段の雰囲気を壊さないようシンプルなデザインを採用していますね。

また回り階段はスペースが狭いため、インテリアを飾ると通路を狭める危険もあります。あえてシンプルなインテリアを選ぶことで、安全性とおしゃれな雰囲気を出せた事例といえるでしょう。

1-5.ディスプレイで美しく

こちらの階段は踊り場の近くに絵を飾り、美術館のような空間を作り出しています。タイプの異なる絵を、インテリアとしてバランスよく配置していますね。順番に絵を眺めているうちに、あっという間に階段を上り終えてしまうことでしょう。階段は高さがある分、横の壁の面積も広く取れます。

そのため大きな絵であっても、飾るだけで魅力的なインテリアになるでしょう。リビングなど共有スペースでは飾りづらい個人的な趣味のアイテムは、階段横の壁がおすすめです。こちらの階段はリビング階段の下へ棚を置き、インテリア小物を並べています。階段下はデッドスペースとなりやすいため、有効活用したい場所でしょう。そのため収納棚といった、ある程度大きいインテリアを置くのも良い方法です。階段の踏み板に納まるサイズの棚であれば、インテリアとして圧迫感がありません。

この写真の棚もちょうど階段の踏み板と同じくらいのサイズで、見た目の違和感がないですね。階段の木材の色と近い色で揃えると、インテリアとして統一感がでます。

1-6.最初から魅せる階段として作る

階段は毎日通るからこそ、気分が高まる仕掛けづくりのしがいがあります。すでにある階段には、インテリア小物やリメイクシートなど後から加えられるアイテムで魅せられるでしょう。ただ、階段選びがこれからという場合は、最初から魅せる前提で周辺のインテリアを考えていくのがおすすめです。例えば「階段横に小物を置きたい」ならば、写真立てやオブジェが置ける棚を階段とセットで作ることもできます。階段は一度設けると動かせません。そのためインテリアの一部にしていきたいならば、先を見越して魅せられる階段を選ぶ必要があるでしょう。ただ階段の役割はあくまでも「通行」です。インテリア小物などを飾る場合は、安全面を確保できる範囲で行いましょう。

まとめ

今回はおしゃれを取り入れた階段の事例を紹介しました。階段は上下に空間が取りやすく、開放的な気分にさせてくれます。何度も通るからこそ気分よく過ごせる場所にしたいですね。インテリア小物やリメイクシートなどで魅せるためには、土台となる階段が重要です。階段はオブジェが飾りやすく、充分にスペースの確保できるタイプを選ぶようにしましょう。

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