ペットを飼っている方のフローリング選びにおける4つの注意点とは?

ペットを飼っているお客様が木材のフローリングを選ぶときには、安全面や衛生面など、配慮したいポイントがあります。この記事では、ペットと共に過ごす家のフローリング選びにおける注意点やおすすめのフローリングをご紹介します。家のフローリングを木材にしようと種類を選ばれる際、ペットがいると無垢フローリングがよいか、複合フローリングがいいのか、迷いますよね。この記事ではペットがいるご家庭が木材フローリングにしたい際に注意したほうが良い点に関してもご紹介します。

1.ペットがいる場合の木材のフローリングの注意したいポイント

ペットがいる場合に選びたい木材のフローリングは、ひっかき傷に強く滑りづらい材質のものです。ひっかき傷が目立つようなフローリングであれば、見た目にも悪く早い時期に張り替えを検討することになってしまいます。ただ、ペットのひっかき傷が目立ちづらい木材のフローリングでは、滑りやすいものが多くみられます。コーティングされているフローリングでは、ペットの足腰に負荷をかけてしまうため選ぶときには注意しましょう。

また、臭いのつきやすさやお手入れのしやすさなども注意したいポイントです。臭いが取れないフローリングでは、生活するなかで不快感を感じることもあります。さらに、水や汚れに強いフローリングであれば、拭きあげるだけで清潔に保つことができます。

2.無垢材フローリングと複合フローリングはどちらがペット向き?

フローリングには大きく分けて、無垢材フローリングと複合フローリングの2種類があります。そのため、お客様にフローリングを紹介するときには、それぞれのフローリングのメリットやデメリットを説明し勧める必要があります。この段落では、無垢材フローリングと複合フローリングのペット向きなポイントなどを紹介します。

2-1.無垢材フローリング(単層フローリング)

木材本来の素朴な温かみを感じられるのは、無垢材フローリングのメリットです。切り出したままの無垢材フローリングは、木材の表情豊かな木目を楽しめるのも魅力の1つだといえるでしょう。経年変化の様子が美しい無垢材フローリングは、ペットの爪の傷がついてしまった場合でも味として楽しむことができます。さらに、無垢材フローリングは調湿作用があるため、梅雨の時期などに湿度を快適に調整してくれます。また、木材のフローリング特有のリラックスできる香りを楽しみながら、ペットや生活臭を脱臭してくれるというメリットもあることが特徴です。

しかし、無垢材のフローリングは、デリケートで傷がつきやすく滑りやすいのがデメリットとして挙げられます。ペットを飼っている家では、無垢材フローリングを敷くことで傷だらけになり床の見た目が悪くなるケースもあります。木材の傷を味として楽しめないお客様にとっては、満足感が低い床材となる恐れもあるでしょう。無垢材フローリングは水に弱い性質であるため、ペットが汚したときにすぐにお手入れをしなければ染みになることもあります。そのため、水や汚れが無垢材フローリングについてしまったときには、時間を空けずにお手入れすることが必要です。さらに、複合フローリングよりも無垢材フローリングの方が、価格帯が高い傾向があります。そのため、費用を抑えてフローリングを導入したいお客様にとっては、利用しづらい側面があることがデメリットだといえるでしょう。

2-2.複合フローリング

複合フローリングの多くは表面加工が施され、汚れや傷に強い木材が多いことが特徴です。そのため、ペットの爪などの傷もつきづらく、見た目にも美しい状態を長期間保てるメリットがあります。ペットが汚したことに時間が経ってから気付いたとしても、汚れが取り除きやすいことを実感できます。お手入れが簡単で、短時間でメンテナンスできることも複合フローリングの特徴です。石目模様や寄木張りなど、多彩なバリエーションの木材から選べることも複合フローリングの魅力だといえるでしょう。

さらに、ペットの足腰に負荷がかからないよう、滑りづらい加工を木材に施せるのが複合フローリングの強みです。ペットのおしっこにも対応できるよう、アンモニア臭が付きづらい加工が施せる木材フローリングもあります。しかし、複合フローリングのデメリットは、物足りなさを感じるという側面もあることです。無垢材は木材の美しさを活かせますが、複合フローリングでは本物の木材の味わいを楽しむことはできません。さらに、ペットが複合フローリングを深く傷つけてしまった際には、中の合板が見えてしまい修復できないケースもあります。

3.木材フローリングにする場合にできるペットへの配慮

ペットがいる場合には、フローリングの木材は滑りにくいものを選ぶことが大切です。なぜなら、滑りやすいフローリングでペットが長期間生活することで、足腰を痛め病気の原因となる恐れもあるためです。そのため、フローリング選びの段階から滑りにくい木材を選び、塗装するなどの保護を施すようにしましょう。

ペットの爪の傷を気にする場合には、耐久性があるウォールナットやチークのフローリングを選ぶ人が多い傾向があります。また、木材のフローリングのなかでも高額なコルクは、滑りづらいフローリングとしてペット好きの人から選ばれている木材です。ペットの健康や安全を考慮して、フローリングの木材は選ぶようにしましょう。

フローリングは短期間で買い替えるものではないため、ペットの健康も考え木材の種類を慎重に選ぶことが大切です。無垢材フローリングにも複合フローリングにも、それぞれに一長一短があります。ペットと暮らすことを踏まえて、メリットやデメリットを押さえてフローリングの比較検討をすることが重要です。

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